【三代目餅屋和平】和菓子の定番「小倉餡」とは?その魅力と粒あん・こし餡との違いを解説します
どら焼き、大福、最中など、日本の和菓子に欠かせないのが「あんこ」です。
あんこと一口に言っても、様々な種類がありますが、特に高級なイメージがあり、根強い人気を誇るのが「小倉餡」です。
この小倉餡とは、一体どんなあんこで、粒あんはこし餡とはどう違うのでしょうか?
小倉餡はどんなあん?
小倉餡とは、粒あんの一種で、皮まで残した大納言小豆や普通小豆の粒を活かしたあんこに、甘さ控えめのこし餡や練り餡を混ぜて作られたあんこのことを指します。
小倉餡の特徴
小倉餡の最大の魅力は、風味の豊かさと食感にあります。
・粒の存在感
皮を破らずにふっくらと煮た小豆の粒が、しっかりとした食感を残します。
この粒の存在感が、あんこ全体の味を深めます。
・上品な甘さ
一般的に、小倉餡は他のあんこよりも砂糖の量を控えめにし、小豆本来の風味を活かすように作られます。
粒の甘さと、混ぜられた滑らかな餡の甘さが絶妙なバランスを生み出します。
小倉あんの由来
「小倉」という名前は、現在の京都府にある小倉山に由来すると言われています。
古く、小倉山付近で栽培された小豆は、特に色が美しく、風味も豊かであると評判でした。
この小豆を使って作られたあんこが、やがて「小倉餡」と呼ばれるようになったとされています。
この名前には、京都の雅な風情や、高級な小豆への敬意が込められています。

「つぶあん」と「こしあん」の違い
粒あん
小豆の皮をそのまま残し、粒の形を活かして煮たあんこ。
小豆本来の食感と風味を最も強く感じられる。
こし餡
小豆を煮た後、皮を取り除いて裏ごしし、滑らかにしたあんこ。
口当たりが非常に滑らかで、上品な甘さが特徴。
小倉餡
粒あんにこし餡や練り餡を混ぜたあんこ。
粒あんの食感と、こし餡の滑らかさの両方を兼ね備えた、贅沢な味わい。
一般的なあんことの違い
小倉餡と他のあんことの違いは、製法と価値にあります。
①混ぜ合わせる技術
小倉餡は、小豆を煮るだけでなく、煮た粒と、別に用意したこし餡や練り餡を混ぜ合わせる手間がかかります。この混ぜ合わせる技術が、小倉餡の上品な口当たりを生みます。
②高級な素材の象徴
小倉餡に使われる小豆は、大粒で皮が破れにくい大納言小豆などが選ばれることが多く、素材自体が高級です。このため、小倉餡を使った和菓子は、より贈り物や手土産に適した格式高い品物と見なされます。
小倉餡を使用した三代目餅屋和平の「もてもてどら焼き」
当店自慢のどら焼きも、あんこへの深いこだわりから生まれました。
当店のどら焼きのこだわり
・しっとりもちもちの生地
当店のどら焼きの生地は、しっとりとしていながら、もっちりとした食感が特徴です。
あんこの味を邪魔しない、優しい甘さに仕上げています。
・素材を活かしたあんこ
和菓子の命であるあんこには、どら焼きの風味を最大限に引き出すよう、上質な小豆を厳選して使用しています。粒の風味をしっかり残しながらも、口溶けの良いあんこです。
ぜひ一度、その味わいをご賞味ください。
三代目餅屋和平
所在地:〒409-3851 山梨県中巨摩郡昭和町河西1053-1
営業時間:10:00〜17:00
定休日:土・日・祝日
オンラインショップ:https://mochiya-wahei.co.jp/collections/all