和菓子

和菓子の種類はいくつある?!生菓子・半生菓子・干菓子の違いと水分量の秘密

皆様、いかがお過ごしでしょうか。


和菓子屋の店先に並ぶ色とりどりの菓子たちを眺めていると、それだけで心が浮き立つものです。

しかし、ひと口に「和菓子」と言っても、その種類は多岐にわたることをご存知でしょうか。


実は和菓子には、その「水分量」によって明確な分類が存在するのです。

今回は、知っているようで知らない和菓子の分類と、そこに宿る日本文化の精神性についてご紹介していきましょう。



1. 和菓子の運命を決めるのは「水分量」だった?

和菓子水分

和菓子の世界において、その種類を分ける最大の基準は、意外にも「水分」にあります。

水分がどれくらい含まれているかによって、食感はもちろん、賞味期限や保存方法まで大きく変わってくるのです。


和菓子は大きく分けて「生菓子」「半生菓子」「干菓子」の3つのカテゴリーに分類されます。

この分類を知っておくと、ギフトを選ぶ際や、お茶会などの席で非常に役立ちます。


「このお菓子は水分が多いから、今日中に食べなきゃね」なんてさりげなく言えたら、ちょっとした和菓子通ですよね。

それでは、それぞれのカテゴリーを詳しく見ていきましょう。


2. 瑞々しさと鮮度が命!「生菓子」の世界

和菓子の中で、最も水分量が多く、瑞々しい食感を楽しめるのが「生菓子」です。

定義としては、水分量が30%以上のものを指します。


その名の通り、鮮度が命。

できたてが一番美味しく、時間が経つほどにその繊細な味わいは変化していきます。


2.1 大福、どら焼き、わらびもち。その魅力とは

生菓子の代表格といえば、大福やどら焼き、わらびもち、そして季節を彩る練り切りなどです。

あんこのしっとり感や、お餅のもっちりとした弾力は、高い水分量があってこそ実現できるものです。


特に大福などは、その柔らかさが最大の贅沢と言えるでしょう。

しかし、水分が多いということは、それだけデリケートであるということでもあります。


多くの生菓子は、当日中、あるいは数日中が賞味期限となります。

だからこそ、生菓子をいただく時間は、その瞬間だけの「ハレの日」の喜びでもあるのです。


2.2 三代目餅屋和平の餅について

私たち三代目餅屋和平が最も得意とし、こだわりを持っているのが、この分野です。

特に当店の看板商品であるお餅の最大の特徴は、国産もち米を使用していることです。


余計な添加物を使わず、素材本来の水分と甘みを活かした和平の餅は、

一口食べれば虜になるはずです。


3. バランスの妙を味わう「半生菓子」

生菓子と干菓子の中間に位置するのが「半生菓子」です。

水分量は10%〜30%の間とされており、食感の良さと保存性のバランスが取れたカテゴリーです。


生菓子ほどデリケートではなく、かといって干菓子ほど硬くない。

そんな「いいとこ取り」のお菓子たちがここに含まれます。


3.1 もなか、羊羹、甘納豆。日持ちと食感の共存

半生菓子の代表例は、もなか、羊羹、甘納豆、そして求肥を使ったお菓子などです。

羊羹などは、砂糖をたっぷりと使い、水分を一定以下に抑えることで、常温でも比較的長く保存できる知恵が詰まっています。


もなかは、外側の香ばしい「種(皮)」と、中のしっとりとした「あん」の水分バランスが絶妙です。

贈答品として、ある程度の期間(1週間〜2週間程度)日持ちさせたい場合には、この半生菓子が非常に重宝されます。

守りつつ、現代のライフスタイルに合わせた保存性の追求も、私たちの仕事の一つです。


4. 芸術的な美しさと保存性「干菓子」

水分量が10%以下のものを「干菓子」と呼びます。

水分を極限まで飛ばしているため、保存性が非常に高く、お茶の席では濃茶の後に口を整えるために供されることも多いです。


干菓子は、その見た目の美しさや、口の中でホロホロと解ける繊細な食感が特徴です。

まさに、職人の技が光る「食べられる芸術」と言っても過言ではありません。


4.1 せんべい、金平糖、落雁。研ぎ澄まされた技

代表的なものには、せんべい、金平糖、落雁、有平糖などがあります。

特に落雁は、木型に砂糖や粉を詰め、美しく成形されたもので、四季折々の風景を表現するのに欠かせない存在です。


干菓子は水分が少ないため、湿気にさえ気をつければ数ヶ月単位で保存できるものもあります。

日々の小さなお楽しみとして、あるいは遠方の方への手土産として、その「変わらぬ美味しさ」が愛され続けています。


また、噛んだ時の軽快な音や、お米の香ばしさをダイレクトに感じられるせんべいも、干菓子の代表選手ですね。

水分がないからこそ際立つ素材の香り、というのもまた一つの和菓子の愉しみ方です。


5. 餅屋が語る「水」

和菓子の分類が水分量で決まるように、私たち職人にとっても「水」は材料以上のかけがえのない存在です。

お餅作りにおける水の役割は、単にもち米を柔らかくするだけではありません。


水は、お米に宿る「稲霊」を目覚めさせ、生命を吹き込む媒介者なのです。

日本文化において、水は「清め」の象徴でもあります。



6. 季節の移ろいを感じる

和菓子水餅

五月のこの時期、当店の水餅は、その色彩からも初夏の気配を感じさせてくれます。

水餅が口の中で解ける感覚は、この季節の爽やかな風にどこか似ています。


忙しい日常の中で、ちょっと立ち止まって和菓子をいただく。

その一口が、あなたの心に穏やかな「ハレの日」を運んでくれるはずです。


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7. 【まとめ】和菓子の種類を知れば、食卓はもっと楽しくなる

和菓子は、水分量という科学的な基準を持ちながら、季節の移ろいや人の想いを表現する素晴らしい文化です。

瑞々しい「生」、調和の「半生」、そして技の「干」。


それぞれの役割と背景を知ることで、これまで何気なく食べていた和菓子が、より愛おしく感じられるのではないでしょうか。

三代目餅屋和平は、これからも「本物の生菓子」を通じて、皆様の日常に豊かな潤いをお届けしてまいります。


国産もち米の力強さと、職人の手仕事が生み出す繊細な水分バランス。

ぜひ、当店のオンラインショップでそのこだわりを確認してみてください。


あなたの心とお腹を満たす、最高の一品がきっと見つかるはずです。

職人一同、皆様の毎日が和菓子のように彩り豊かなものになるよう、今日も心を込めて餅を搗き続けます。




出典・引用

農林水産省:日本の食文化「和菓子の分類と特徴」

全国和菓子協会:和菓子の豆知識・種類について



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