お歳暮マナー完全ガイド|贈る時期から選び方、遅れた時の対処法まで
年末の挨拶として、日頃お世話になった方へ感謝の気持ちを込めて贈る「お歳暮」。
古くから続く日本の大切な贈答文化ですが、「いつからいつまでに贈るべき?」「贈るのが遅れたらどうすればいい?」など、
マナーに悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、大人が知っておきたいお歳暮の基本的なマナー、地域ごとの時期の違い、
そして喜ばれる品物の選び方までを詳しくご紹介します。
お歳暮とは?その由来と意味

お歳暮は、単なる贈り物ではなく、一年を締めくくるにあたり、
日頃の感謝や「来年もよろしくお願いします」という挨拶を形にしたものです。
* 由来
元々は、年の暮れに祖霊を祭る「御霊祭り」に必要な供え物を持って、親戚やご近所を訪ねる習慣(歳暮回り)に由来しています。
この習慣が江戸時代以降、都市部で「日頃お世話になった取引先や上司へ感謝を伝える贈答習慣」として定着しました。
* 贈る相手
主に、両親や親戚、勤務先の上司、仲人、恩師、取引先など、特別な配慮や支援を受けた方々へ贈ります。
* 贈る時期
お歳暮は継続的に贈ることが基本とされており、一度贈ったら、相手や自分の状況が大きく変わらない限り、
毎年贈るのが礼儀とされています。
お歳暮を贈るのはいつからいつまで?地域による時期の違い
お歳暮の時期は、地域によって慣習が異なるため注意が必要です。
特に関東と関西では、スタート時期に約10日の差があります。
地域 贈答期間の目安
関東地方 12月1日~12月25日(クリスマスまで)
関西地方 12月13日頃(事始め)~12月31日
その他の地域 12月上旬から準備を始めるのが一般的ですが、地域差が大きいため確認が必要です。
関東
関東地方では、近年贈答期間が早まる傾向にあり、12月初旬(1日〜10日頃)から25日(クリスマス)頃までに贈るのが一般的です。
これ以降は「お正月準備で忙しい時期」とされ、遅れたと見なされることがあります。
関西
関西地方では、古くからの伝統行事である「事始め(12月13日)」から年末にかけて贈るのが主流でした。
現在でも、12月13日頃から年末(31日)までに贈るのが一般的です。
お歳暮を贈るのが遅れた時はどうすればいい?
もし期間内にお歳暮を贈れなかった場合は、表書きを変えて「お年賀」または「寒中御見舞」として贈るのがマナーです。
年明け〜1月7日(松の内)まで→ 「お年賀」新年のお祝いとして贈る(関西は1月15日まで)
1月7日(松の内)以降→「寒中御見舞」寒さの厳しい時期に見舞いとして贈る
注意点
お年賀は、松の内(一般的に1月7日まで)に贈る必要があります。
この期間を過ぎてしまったら、必ず寒中御見舞として贈りましょう。
寒中御見舞は、2月4日頃(立春)までに贈ります。
お歳暮を贈る時のポイント(のしとマナー)

品物を贈る際には、感謝の気持ちを正しく伝えるためのマナーを守りましょう。
1. のし(熨斗)
水引は、紅白の蝶結びを選びます。(何度あっても良いお祝い事に使うため)
表書きは、上段に「御歳暮」、下段に贈り主の氏名をフルネームで記入します。
2. 挨拶状を添える
品物を配送する場合は、別送で挨拶状を出すのが正式なマナーです。
これにより、相手に品物が届く時期を伝え、感謝の気持ちをより丁寧に表現できます。
3. 金額相場
一般的に3,000円~5,000円程度が相場です。
特に高額なものは相手に気を遣わせるため、避けた方が賢明です。
お歳暮の選び方|喜ばれる品物の鉄則
お歳暮は、相手の負担にならず、家族全員が楽しめるものを選ぶのが鉄則です。
1. 日持ちするもの
小分けのもの年末年始は忙しく、相手がすぐ消費できない場合があります。
日持ちするものや、個包装になっていて少しずつ楽しめるものが喜ばれます。
2. 実用性のある消耗品
洗剤や石鹸、食用油、調味料など、必ず使う消耗品は定番で人気があります。
3. 世代を問わず楽しめるグルメ
和菓子やハム、コーヒー、紅茶、地元の特産品など、
家族構成や好みに合わせた少し上質なグルメも人気です。
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4. 避けるべき品
* 現金や商品券:目上の方へ贈るのは失礼にあたります。
* 履物や肌着:「踏みつける」「下に見る」といった意味合いに取られる可能性があるため、避けるのが無難です。
まとめ
お歳暮は、一年の終わりに日頃の感謝を伝える、大切な贈り物です。
贈る時期、のしのマナー、そして相手の負担にならない品選びを心がけることで、
あなたの温かい気持ちが相手にしっかりと届き、より良い関係を築くことができるでしょう。